Sponsord Link
暗黒星雲の正体
暗黒星雲・・・それはガスと塵から成る雲です。
夜空の光り輝く星たちの中に、ぽっかりと黒く何もない部分を見ることがあります。
しかし、それは何もないのではありません。
その黒い部分こそ暗黒星雲なのです。
暗黒星雲は自ら光を出さず、うしろの星たちの光をさえぎっているので、ぽっかりと黒く浮かび上がって見えるのです。
また暗黒星雲は冷たい低温のため、ガスや塵に含まれている水素が分子の状態になります。
よって「分子の雲」と呼ぶそうです。
星の生まれるところ
暗い漆黒の低温のガスと塵から成る、不気味な暗黒星雲の姿のその奥深くに・・・いったい何があるのか?
望遠鏡の性能が、あまり良くなかった時代には暗黒星雲の中を見ることは出来ませんでした。
しかし最近は観測機器の発達、そして赤外線技術や電波の技術の向上があり、今まで解からなかった中の様子が、少しずつですが解かるようになって来ました。
実はその中では・・・星が続々と作られていたのです!
星は低温の濃いガスと塵の雲などが混ざり合い、収縮して形成されて行くのですが、このような現場は今までの技術では、濃いガスと塵が邪魔で見ることが出来なかったですからね。
まさに技術の進歩です。
暗黒星雲に対してのイメージが変わりましたね。
あの黒々とした姿からは、ブラックホールによく似たイメージで黒い雲の中に星を次々と飲み込んでいき、その星たちを「死の星」へと変えていく・・・
そんなイメージでしたが、まさかその反対で星を形成しているとは思いもよりませんでいたね。
暗黒星雲の中にはものすごく大きなものもあれば、その反対に小さいものもあります。
特に巨大なものとしてはオリオン座にある星雲で、その暗黒星雲の大きさは約350光年もあり、 重量は太陽の15万倍もあるのです。
この星雲は私たちの銀河系の中で1番近く、星の形成が1番盛んな星雲とされている為に最も詳しく研究や観測されています。
Sponsord Link